森には、大人もいた
舞台の上で、いちばん楽しそうだったのは
昨日、もう一つの国立幼稚園のイベントに行ってきました。
(ちなみに国立幼稚園は、他県に住んでいても、公共交通機関で一定時間内に通える範囲なら受験できるところが多いんです。意外と知られていない話かもしれません。)
この日の演目は、人形劇とコーラス。子どもが喜ぶ、楽しい内容でした。
在園児のみんなが演じるのかな、と思って幕が上がるのを待っていたら。
出てきたのは、保護者のみなさんでした。
これが、驚くほどの完成度だったんです。
人形劇は、大道具までかなり本格的。子どもたちの大好きな絵本の物語を、1時間、たっぷり実演してくれる。客席の子どもたちは、前のめり。コーラスも、聴かせる歌声で。でも何より、歌っているご本人たちが、いちばん楽しそうに見えました。
いつ練習しているんだろう?
聞けば、この園は週に1回、午前保育の日があって、送り届けたあとそのまま帰らずに、午前中はいろんな文化活動があるのだそうです。自由参加で、保護者向けの部活動まである。コーラス部、人形劇部、園芸部、手芸部、バレーボール同好会。七夕やクリスマス会で園児たちに披露したり、園の花壇の手入れをしたり。
つまり、あの舞台は、親たちの“部活”の発表会でもあったわけです。
私はこれまで、「森」、つまり子ども同士が育ち合う場所の話を、何度か書いてきました。
でもこの日、幕の向こうで人形を動かし、声をそろえて歌う大人たちを見ていて、思ったんです。
森には、大人もいるんだ、と。
子どもの環境を、大人が“義務”として支えるのではなく、大人自身がその森の住人になって、楽しんでいる。楽しんでいる大人の姿を、子どもが客席から見ている。これは、どんな言葉の教育よりも強いんじゃないでしょうか。「大人になるって、楽しそう」が、舞台からまっすぐ伝わってくるんですから。
国立は、保護者が行事に協力する学校が多い、とはよく聞きます。実際、説明会でも「学校の行事に協力できるご家庭であること」と、はっきり説明がありました。
正直、身構える方もいると思います。小学校のPTAなどは、どの家庭も共働きで、負担が心配されることが多いですから。
でも、この日の会場には50人ほどの保護者が集まっていて、義務感の顔をした人は、見あたりませんでした。学園祭のような行事は、人が集まってこそ盛り上がります。その「盛り上がり」を支えているのが誰なのかは、行事を見学すれば、よく分かる。
だから、学校選びの目線として、一つ提案です。見学のときは、子どもだけでなく、保護者の顔も見てみてください。そこの大人たちが、いきいきしているか。それは、その学校という“森”の土の豊かさを、そのまま映している気がします。
種は、森で育つ。 そして、いい森には、楽しそうな大人がいる。
あなたは、子どもの学校行事、一緒になって楽しめていますか?
今日も、楽屋裏から。
ちっくん



大人も一緒に参加して楽しむ。そういった姿を子供に見せる。
いいですね!😊
盛り上がっている様子がありありと浮かび上がってきました。
ほっこりするエピソード、ありがとうございます!✨